当院での睡眠時無呼吸症候群の検査から治療の流れ

  

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群『Sleep Apnea Syndrome 通称SAS(サス)』とは名前のとおり、眠っている間に呼吸が止まる病気です。眠っている間に何度も無呼吸や低呼吸を繰り返し、眠りが浅くなり、昼間の眠気やさまざまな合併症を引き起こす病気です。
無呼吸の回数が、7時間の睡眠の間に30回以上、1時間あたり5回以上のとなると、医学的に睡眠時無呼吸とされています。就寝中に起こるため、気づくことが難しく、潜在的な患者数は国内300万人とも言われています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状

就寝中
・いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめる
・呼吸がとまる、乱れる、息苦しさを感じむせる
・何度も目がさめる
・寝汗をかく
 ★以上のような症状があると感じたり、身近な人から指摘されることがあれば、
 睡眠時無呼吸症候群である可能性があります。

起床時
・頭痛がする、身体が重い
・口が渇く
・熟睡した感覚がなくすっきりとしない

日中
・強い眠気がある、継続して集中できない
・倦怠感、疲労感がある

睡眠時無呼吸症候群を罹患している方の傾向

・就寝前に習慣的にお酒を飲む
・喫煙者
・体格が良い
・暴飲暴食をしてしまう
・高血圧、糖尿病、高脂血症などの既往がある
 ★痩せている方でも、首が短い、太い、小顔、下あごが小さい
   舌や舌の付け根が大きい方などにも、睡眠時無呼吸症候群の
   患者さんが多数おられます。


睡眠時無呼吸症候群の検査

医師の診察の結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われ治療希望の患者さんは検査を受けることができます。
・簡易検査
 自宅で就寝時に検査機器を使用して行う検査です。検査機器が自宅に届き、就寝時に検査を行うことができます。検査後は、検査機器を返送するだけで、まず簡易検査を行うことが一般的です。検査費用についても、保険適用で2,700円(3割負担)と精密検査の5~10分の1程度なので比較的容易に実施できます。
この検査結果の解析で一定の結果が得られた場合、保険診療でのCPAP治療が可能となります。

・精密検査
簡易検査よりも詳しく検査を行うため、特定の医療機関に入院をします。頭や顔、体の必要な部位にテープで電極を貼りつけ、実際に一晩眠りながら脳波や呼吸、眼球、筋肉の動きなどを記録し、睡眠の状態について調べます。
簡易検査で確定診断を付けられない場合など精密検査を行うのが一般的です。当院では入院ができないため、精密検査の必要がある場合、連携施設にて検査をすることがができます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療

・生活習慣の改善や減量など
 睡眠時無呼吸症候群が軽症の場合は、減量や生活習慣の改善のみで症状の改善がみられる場合もありますが、重度の場合は、眠気や頭痛、気力低下により生活習慣の改善に取り組むことが困難な場合が多数あります。こうした場合は、CPAPと呼ばれる機器を使った治療が適しています。

CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)での治療

Continuous Positive Airway Pressureを略して『CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)』と呼ばれるもっとも一般的な治療法です。就寝中の無呼吸を防ぐために、鼻に装着したマスクより一定の圧力の空気を送り気道を開存させておく方法です。風圧により、気道を確保することで、鼻で楽に呼吸をすることが出来るようになります。機器から送られる空気での乾燥を防ぐため、加湿器付きのタイプも普及しています。
重症の睡眠時無呼吸の患者さんでは、CPAPを使用している場合と、使用していない場合で10年の生存率が3割程度違うという研究結果もあります。
ただし、CPAP療法は、根治治療ではないため生活習慣の改善や減量などは、継続して行うことがとても重要です。

呼吸器治療

呼吸器の専門医がサポートをさせていただきます。

木村 功

小川赤十字病院 呼吸器科 部長

日本内科学会認定医
日本内科学会総合内科専門医
日本アレルギー学会専門医
日本アレルギー学会指導医
日本呼吸器学会専門医
日本呼吸器学会指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医
日本呼吸器内視鏡学会指導医

担当呼吸器科・内科
診療日木曜日午後

山口 剛史

毛呂病院

日本内科学会認定医
日本内科学会総合内科専門医
日本アレルギー学会専門医
日本呼吸器学会専門医

担当呼吸器科・内科
診療日金曜日

小林 威仁

埼玉医科大学病院 講師

日本内科学会認定医
日本呼吸器学会専門医
日本アレルギー学会専門医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医
産業認定医

担当呼吸器・内科
診療日土曜日午前